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H18年度 日本組織適合性学会学術奨励賞受賞について

 平成18年9月24日-26日に東京で開催された第15回日本組織適合性学会大会において、東京都赤十字血液センターと共同研究を進めていた「PCR-PHFA法とLuminexシステムを応用したHLA遺伝子解析技術の開発」研究が、学術奨励賞(技術応用系)に選定されました。本学会の学術奨励賞は基礎系、臨床系、技術応用系の3つの部門からそれぞれ一題が選出されるものです。

 PCR-PHFA(PCR-Preferential Homoduplex Formation Assay)法は弊社で開発された遺伝子変異解析技術で、検体DNAの増幅物と標準DNAを混合し熱変性した後、再度アニーリングすることにより、検体DNA中の塩基配列の違いを検出する方法です。弊社では本法を応用しこれまでに「HPAタイピング試薬」「顆粒球抗原NA系タイピング試薬」「K-rasコドン12変異検出試薬」などの遺伝子診断用の試薬を開発してきました。
また、Luminexシステムは米国Luminex社により開発された多項目同時解析技術(xMAP technology)で、100種類の異なる蛍光色素で標識されたビーズを用い、最大100種類のターゲットの解析を同時に行うことが可能です。弊社ではこの技術を応用して「WAKFlow HLA遺伝子タイピング試薬」を開発し、骨髄バンクをはじめとする移植医療に貢献しております。

 今回われわれはこの2つの技術を組み合わせて、同時に複数の標準DNAに対する解析が可能なPHFAのシステムを構築し、PHFA法の検体処理能力を飛躍的に向上させました。さらにこのシステムを応用し、PCR産物の直接塩基配列決定法やオリゴヌクレオチドプローブ法では解析が困難な、多型の組合せによって生じるAmbiguity(多義性)を解析するシステムを構築し、実際にHLA-B遺伝子で見られるambiguityを解消することに成功しました。
また、本システムを用いて日本人に高頻度に見られる34種類のHLA-DRB1遺伝子のアリルタイピングを構築し、実検体をタイピングすることができました。本システムは、HLA遺伝子解析の新しいツールとして検査の精度管理や解像度の向上に威力を発揮するものと期待されます。

【受賞者談】
 この度は、学術奨励賞(技術応用系)に選ばれましたこと大変光栄に感じております。
学会関係者をはじめ、いつも私を支えて下さる方々に深く感謝いたします。
授賞式、受賞講演では、弊社の技術を紹介できる喜びと同時に、これからもより一層信頼される試薬・診断薬開発を継続しなければならい使命を感じました。
この受賞を機にこれまで以上に技術力を高め、移植医療に貢献して参りたいと思います。

木村大会長と小川研究員(左)
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